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【うつ症状で苦しんでいる人へ】逃げることは悪いことではない

こんにちは、のの(@mentalhelp_labo)です。

今回は、うつ症状で苦しんでいる人へのメッセージです。

  • うつでしんどいけど、仕事は続けなきゃいけない
  • うつのきっかけとなった環境(人間関係や仕事、学校)を変えることができない

という考えで苦しんでいる方に、是非読んでいただきたいです。

それは命よりも大事なものですか?

うつは時に命をも奪う恐ろしい「脳の病」です。

うつの原因となったものを取り除いても、簡単にうつは治るものではありません。

しかし、うつの原因からできる限り離れることは症状を改善していく上で必要なことです。

仕事を続けなくてはいけなくても、少し休むことや職種や職場を変えることで少し症状を改善できるかもしれません。

何より、それは命よりも大事なものですか?f:id:nonosuki:20180828153257j:plain

命以上に大事なものなんて、この世には存在しないはずです。

生きていくために必要!という方もいるかもしれませんが、そのうつの原因のために心をすり減らして自分自身のコントロールができなくなり、命を落とす方もいらっしゃるのです。

うつ症状で辛いなら、まず休んでください。

症状が良くなってきた時に、仕事を退職する等の決断をすれば良いのです。

(同じ仕事に戻ることを考えるだけで症状が悪化するなら、思い切って退職してもいいとわたしは考えていますが、そこはケースバイケースなのでここでは言及しません。)

不登校、転校、休学、休職、転職、退職はひとつの選択肢

その出来事や環境と真摯に向き合って、家族や周りの人にも相談して決めた結果であれば、不登校、転校、休学、休職、転職、退職等はひとつの選択肢です。

うつの症状が改善すれば、また学校に行くことはできますし、仕事もすることができます。

わたしは「うつ」が何かを自分に訴えかけてきている、と思えてならないのです。

「無理しすぎだから、少し休みなさい」

「その環境はあたなに合わないから、環境を変えなさい」

そう「うつ」が訴えかけてきているのだと感じています。

その「うつの訴え」に気づいてあげられるのは、あなた自身です。

あらゆる選択肢の中から、あなたに最善のものを選んで日々を過ごしていってください。

逃げることは悪いことではない(ただし自死を除く)

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選択肢として挙げた不登校、転校、休学、休職、転職、退職等を「逃げ」と表現する方もいらっしゃいます。

しかし、心を守るため、命を守るための「逃げ」は決して悪いことではありません。

あくまで「逃げ」もひとつの「選択肢」だとわたしは思います。

恥ずかしいことでも、なんでもありません。

心身ともに健康でいるために必要なことです。

ただひとつだけ、選択肢ではない「最低な逃げ」があります。

それは「自死(自殺)」です。

うつ症状ですべてを終わりにしたい、死んでしまいたい、と思う気持ちがあるかもしれません。

(わたしもうつ発症時には「死んでしまいたい、消えてしまいたい」と思っていましたし、どん底の激うつ状態の時には死ぬことしか考えられなくなる時も今だにあります。)

しかし、死んでしまっては心を守るため、命を守るために逃げたことになりません。

自死は周囲を不幸にします。

あなたの心と命を守れなかった、と一生後悔することになるのです。

「自死」は選択肢になり得ない「最低な逃げ」です。

おわりに

わたしがこの記事を書こうと思った理由を最後にお伝えします。

わたしは先日、夫に「仕事やめていいよ、というか、やめてください」と言いました。

夫の心がすり減っていくのを隣で黙って見ていることはできませんでした。

家計は夫の収入に「おんぶに抱っこ」の状態なので、全く不安がないわけではありませんが、経済的不安よりも夫の心と命を守りたい気持ちの方が強いです。

うつ症状で苦しんでいる人にこの記事が届きますように。

そして、あなた自身がまた笑える日が来ますよう、願っております。