こんにちは、のの(@mentalhelp_labo)です。
今回は障害者雇用枠での就職・転職活動で気をつけたいことを自分の経験から7つ厳選しました!
精神疾患もちで障害をオープンにして障害者雇用枠で働きたい…
と思ってらっしゃる方に少しでも参考になると幸いです。
はじめに
わたしの障害者雇用枠で転職活動をするまでの経緯
わたしは新卒から1年半ほどの間、障害を開示せず(クローズで)仕事をしていました。
クローズでの転職も経験していますが、なかなか1カ所で長く働くことができずにいました。
そこで、障害者雇用枠で障害を開示(オープンに)したら、もしかしたら長く働くことができるかもしれない!という思いで精神での障害者手帳を取得し、障害者雇用枠での転職活動を行いました。
利用した就職・転職活動応援サイト
その時に登録したサイトはアットジーピー【atGP】 とクローバーナビでした。
どちらのサイトも障害者のための就職・転職に特化しています。
アットジーピー【atGP】は専任のアドバイザーが安心して就職・転職活動を進められるようにサポートしてくださいます。
もちろんアドバイザーの助けを借りずに求人を自分で見つけて応募することもできます。
クローバーナビは障害者に特化した就職フォーラムを定期的に開催しており、障害者雇用に積極的な企業の人事担当に直接会って自己アピールができる場を提供してくれています。
就職フォーラムは合同面接会のような形で行われます。
わたしが参加した時は、自分の興味のある企業ブースに並び、自分の番が来たら履歴書と職務経歴書などを手渡し、それに基づいて1次面接を行うような形でした。
この記事を書くにあたって
本記事は、クローバーナビの就職フォーラム(2016年度)に2回参加し、大企業から内定を頂いた経験に基づいて書いております。
そのフォーラムでは自分の番が来るまで前の人の面接の様子を見ることができます。
(これはどんな質問をされているのか等を確認できるという良い面と後ろの人に自分が受け答えしている内容をすべて聞かれてしまうという悪い面があるな、と感じました。現在は、わたしが参加した時とまた違う形式になっているかもしれません。)
前の人の様子を見て自分が気をつけたことや実際に聞かれて準備が必要だと感じたことから今後の就職・転職活動をされる方の参考になれば、と「気をつけたいこと7選」をご紹介します。
気をつけたいこと7選
1.「障害の内容」を聞かれたら「障害の内容+どういう配慮が必要か」を伝えよう!
障害者雇用枠で必ず聞かれるのが「障害の内容」です。
「障害の内容を教えてください」と聞かれて伝えないといけないことは、次の5つです。
- 障害をもっている部分
- その障害がどういったものなのか
- 自分の場合どのような症状なのか
- どういう場合にその症状になるか
- どういう配慮が必要か
双極性障害のわたしの場合、ざっくりとですが次のように伝えました。
元気な躁状態と元気のない鬱状態を繰り返す双極性障害という精神の病気をもっている。(障害をもっている部分+その障害がどういったものなのか)
躁状態では他の人に迷惑をかけるまではいかないが自分が何でもできてしまうようで自信に満ち溢れ、鬱状態では集中力が継続できずに疲れやすくなる。(自分の場合どのような症状なのか)
新しい人に会う等の機会があれば躁転しやすく、躁状態が大きいと鬱状態がひどい。また、鬱状態では自分の許容量を超える量の業務があると処理できなくなる。(どういう場合にその症状になるか)
残業が多いと疲れが取れにくくなるので、残業を月10時間程度にしてほしい。また、業務に優先順位をつけて仕事に取り組めるように指示してほしい。(どういう配慮が必要か)
このなかで皆さんが忘れがちなのが最後の「どういう配慮が必要か」という部分です。
「障害の内容とそれに伴って必要な配慮を教えてください」とまで聞いてくださる人事の方は少ないです。
障害の内容よりも実際の業務でどこまで支障があるのかを見極めたいという人事担当の気持ちになって、「障害の内容を教えてください」と言われれば、「どういう配慮が必要か」まで自分から伝えられるようにしておきましょう。
2.「障害の内容」はしっかり「言葉」で伝えよう!
これは精神疾患の方にはあまり当てはまらないと信じたいのですが…
就職フォーラムでわたしの前に面接をされていた方が「障害の内容を教えてください」と言われた途端に立ち上がって義足である足を人事担当の方に見せ「これです!」と言ったんです…。
わたしもびっくりしましたが、人事の方も唖然としていました。
その方がどこに就職されたか、また就職されてないかはわかりませんが、「言葉」で自分の障害の内容を伝えられるようにしたいですね。
スラスラと言えなくてもいいので、できれば辞書的ではなく自分の言葉で自分の障害とその症状を伝えられれば良いと思います!
3.「どういう配慮が必要か」を伝える時は「自分でする努力」の部分も伝えよう!
「どういう配慮が必要か」を伝えようと思うと企業側に自分の求めていることばかりを要求してしまいがちです。
「配慮もしてほしいけど、自分でできる努力はしていきます」という姿勢を見せると、人事の方もより一層業務を任すイメージが付きやすいのではないでしょうか。
例えばわたしの場合であれば、次のような形で「必要な配慮+自分でする努力」を伝えました。
残業を月10時間程度になるように業務量の調整をお願いしたい。
自分でも残業が多くならないよう朝出勤時にその日1日でどこまでやれるか上司には目処を報告するようにする。
また、与えられた業務に自分でも優先順位をつけて自らの許容量オーバーにならないように努めるが、その優先順位が間違っていないかの確認をお願いしたい。
できれば業務に優先順位をつけて仕事に取り組めるように指示してほしい。
4.自分の「できること」と「できないこと」をはっきり伝えよう!
就職・転職活動に挑む前に自己分析でしっかりと自分の「できること」と「できないこと」を分けて伝えられるようにしましょう。
「できること」は自身の強みにもなりますし、企業側での職種決定にも役立ちますね。
5.自分のできないことは「苦手」なのか、どうやっても「無理」なのか分析しておこう!
「できること」と「できないこと」を分けて説明できるようになったら、その次は「できないこと」をもう少し掘り下げて考えてみましょう。
「できないこと」は自分が「苦手」としていることなのか、それとも障害の性質上どうしても「無理」なのかに分けましょう。
基本的に精神疾患をお持ちの方であれば「苦手」ということにだいたいのことが当てはまると思います。
その場合、どうやったらそれは克服できるのか、どうしたらできるようになるのかを考えてみてください。
もし、やったことがなくて苦手意識があるだけなら、研修が充実していればできるようになるかもしれません。
どうしても「苦手」でできないことは、素直に「苦手でできません」と伝えましょう。
その時になぜ苦手意識があるのか、それを苦手と思うようになったエピソードなども伝えられればより状況が伝わります。
例えば営業職でうつ病を発症し、営業はもうできない!と考えられている場合などは無理せずに「どうしても無理」に当てはめて良いと思います。
どちらにしても背伸びしないことが重要ですよ。
6.「長所」と「短所」を聞かれたら「長所」と「短所+それを補うために努力していること」を伝えよう!
これは通常の就職・転職活動でも気をつけたいことですね。
「長所と短所を教えてください」と言われたら、長所は単純に伝えれば良いですが、短所はそれを補うために努力していることも合わせて伝えるようにしましょう。
例えばわたしの場合であれば、許容量を超える物事を抱え込んでしまうことが短所です。
その短所を補うために物事に優先順位をつけて取り組むようにしています、というかたちです。
7.合同面接会では参加企業のリサーチを忘れずに!
これも通常の就職・転職活動でも気をつけたいことです。
合同説明会や面接会などに参加する企業はあらかじめ決まっていて発表されていることが多いです。
わたしは、自分が選考に挑戦したい企業データとそこの商品やサービス内容をリサーチしておき、あらかじめ志望理由を企業ごとに用意して臨みました。
また、その企業の人事担当に聞いておきたいこと(例えば障害者の方はどんなフィールドで働いているのか、人事担当の方がその企業の強みと思われているところはどこか、等)を用意して「最後に何か聞いておきたいことはありますか」と言われた時のために備えていました。
リサーチをした準備万端の状態で面接会に臨みたいですね。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
わたしの経験談から生み出した7つの気をつけたいことではありますが、皆さんが希望されるお仕事ができるための一助となれば幸いです♡