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【実体験を踏まえた考察】障害をオープンにして働くということ

こんにちは、のの(@mentalhelp_labo)です。

今回は障害をオープンにして働くということについて、実体験を踏まえて考えてみたいと思います。

障害をオープンにして就職活動をすることについては言及していないので、その点はご了承ください。

また、双極性障害の診断を受けるまでのお話についても以下のブログをご参照ください。

【実体験】双極性障害の診断を受けるまでのお話こんにちは、のの(@mentalhelp_labo)です。 ある方に双極性障害の診断を受けるまでの経緯をお話して、嫌なことも含めていろ...

わたしの職歴

まずは私がどのようにして障害をオープンにして働くことを選んだのかについてです。

職歴(詳しい職種等は伏せますが…)を追ってご説明します。

障害を非開示で新卒就職…のはずだった

私は大学院を卒業後、企業ではなくある事務所に就職する予定でした。

そこは、私の通っていた大学院の講師が所長である事務所でした。

大学院時代、私はそこでアルバイトをしており、卒業後もそのままそこにお世話になる予定で週3日ほどアルバイトをしていました。

アルバイトで行っていたある日、その事務所の他のスタッフの方からアルバイトの日数を増やせないか、と相談を持ちかけられました。

当時すでに双極性障害と診断されていた私は、「体調とも相談しながら、大学院に在籍している間は研究を一番に考えたい」という意思を伝えました。

その時、私は体調に不安点があることを無意識にそのスタッフの方に伝えてしまったのです。

「体調と相談しながらって何?」と当然のことながら聞かれますよね。

その時、はじめて「やってしまった」と後悔をしたのです。

そこから、所長に私の病気のことが知られるまで時間はかかりませんでした。

所長は私のアルバイトとしての頑張りを認めてくれていたので、就職後の勤務について面談をすることになりました。

そこで、フルタイムではなく週4日の勤務とすることや給与は減額すること等の調整をしました。

しかし、病気である私をそこにいるスタッフの全員が受け入れてくれることはなく、風当たりの厳しさを感じ、結局はその事務所の内定を辞退しました。

障害を非開示でもう一度!…でもうまくいかない

そこから障害を非開示でアルバイト3ヶ月、正社員2ヶ月、アルバイト4ヶ月と経験しました。

どこも長く続けることができずに退職することになってしまい、会社にも家族にも大変な迷惑をかけました。

障害者雇用枠で障害を開示(オープンに)したら、もしかしたら長く働くことができるかもしれない!

そういう思いで、障害者手帳を取得し障害者雇用枠での求人探しが始まりました。

障害を開示して再就職!…でも2度の休職

障害者雇用枠での就職活動では、どこの企業も基本的には障害者の方が働く場所・職種が限られており、「私がやりたい仕事ができるところはないかもしれない」という不安を抱いていました。

そんな中で参加した障害者対象の合同説明会&面接会。

私のやりたい仕事ができそうな企業に積極的に面接を申し込みに行きました。

そこで出会ったのが今在籍している企業です。

障害者雇用の実績も多くあり、障害者に対する理解や配慮がすごくある企業で、「ここなら長く働けるかもしれない」と思えたため再就職を決めました。

しかし現実はそんなに簡単ではありませんでした。

入社半年で自分のキャパを超える業務量のために休職することになってしまいました。

復帰後、業務量に気をつけて上司とも相談をしながらお仕事をさせてもらっていましたが、先輩から言われたある言葉が刺さり、2度目の休職。

今はその2度目の休職中にあたります。

障害をオープンにして働くということ

障害を開示して働く、ということは私にとって業務量や業務内容を上司と相談しながら調整しながら、そして産業医や担当看護師とも連絡をとりながら働けるとても良い環境です。

しかし、障害に対していくら理解がある企業といってもそこにいる全員が全員の理解を得られているわけではありません。

私の場合、発症後とてもストレスに弱くなってしまい、少し小言を言われただけでも傷付き、自分を責め、うつ状態に陥るようになってしまいました。

そんな私の働ける場所はもうないんじゃないかな、と正直思ってしまっています。

障害をオープンにして働くということは、自分や周りに嘘をつかずに自分のできることを自分のできる範囲でお仕事させてもらえるというメリットがあります

ただ、全員の理解が得られていたとしても自分が傷ついてしまう言葉を言われた、もしくは自分が傷ついてしまうことをされた時の対処法は考えておく必要があります。

傷つく言葉や行為は人それぞれで、行ってしまったやってしまった本人はそういう自覚がない可能性もあります。

全員の理解が得られていない職場では風当たりが一部で強くなってしまいます。

私はその風に耐えれませんでした。

おわりに

障害を開示して働くことはメリットが多くあります。

しかし、自分のストレス耐性や苦手なこと等を明確にして、障害の内容を上司や周りに伝えていても、もしそのストレスに当たってしまった場合、その時の対処法をしっかりと確立しておかなければ、崩れ落ちてしまいます

皆さんが少しでも自分らしく生き生きと生活されることを望みます。